合格(うか)るが勝ち

合格(うか)るが勝ちとは思っていない東大生凡人ブロガーが、東大生にしかわからない東大事情や受験情報について書き記すブログ

東大生が東大の各学部の雰囲気や特徴について説明する(文系編)

 

東京大学には10の学部があります。東大に入学すると、初めの2年間は全員が(前期)教養課程に在籍し、2年の夏の進学選択(進振り)によって学部を決めることになります。

(進振りについてはこちらの記事で解説しています。)

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そのため、大学で学びたいことが実ははっきりしていないという東大受験生・東大生は多いです。また、各学部の雰囲気や卒業後の進路についても、あまり知られていないように思います。

 

しかし、自分の目指す人間像を定めて有意義な大学生活を送るためにも、各学部の特徴や卒業後の進路をイメージしておくことはとても大切になります。

この記事では、それぞれの学部の特徴について説明していきます。まずは文系から!

 

理系学部については、以下の記事で解説しています!

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法学部 (文科Ⅰ類からの進学者が多い) 

 

文系最難関と言われる法学部は、その多くが文科Ⅰ類からの進学者で占められています。

文科Ⅱ類・Ⅲ類から進学したいという場合は、1、2年次で非常に良い成績を修めなければなりません。(文科Ⅰ類からであれば留年スレスレの低成績でも法学部に行けます。)

 

大教室での授業が多く、試験さえクリアできていれば授業に出席しなくても良いみたいです。

しかし試験前は地獄です。法律の解釈や判例を膨大な量おぼえなければならないので、法学部生は途方に暮れています。一番簡単な「憲法」一科目だけでも、受験世界史(または日本史)と同じくらいはあるんじゃないかな、暗記量。(そして確か「憲法」「民法」「刑法」が必修。)

試験がめちゃくちゃ大変なので、卒論は書かなくて良いことがほとんどではないかと思います。

 

文系最難関なだけあって、秀才が多い。一方、授業に出席しない人も多いので、学部で友人と仲良く、という雰囲気ではないみたいです。ゼミや(1、2年次の)クラスの友達と仲良くすることが多いとのこと。意識的に人脈を広げる姿勢も大切かもしれません。

 

卒業後の進路は、弁護士(院進)、国家公務員、民間企業の3つに分かれると言います。(割合はそれぞれ3分の1くらいと聞いたことがあります。)

 

弁護士になりたいと思う人の多くは、法科大学院に進学して、予備試・司法試験の準備をすることになります。

 

国家公務員になる場合には、4年生の春に試験を受けて、夏ごろに官庁訪問という面接を受けます。

法学部で(もしくは公務員予備校などで)しっかりと勉強していれば、試験の方はまず合格できますが、官庁訪問は東大生でも通過率5割程度となっています。(こちらの記事を参照。)

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民間企業への就職組は、金融機関からコンサルティングファーム、IT企業など日本を代表する企業(もしくは世界を代表する企業)に次々と内定を決めていきます。

学んだ法律を生かすとは限りませんが、法学部に入った地頭の良さや、そこで勉強をこなした努力などが評価されるみたいです。

 

また、法科大学院への試験や官庁訪問は難易度が高いため、一度不合格になっても、自主的に留年して翌年再挑戦するという人も多くいます。

ただでさえ単位の取得が難しく、単位を落として留年する人も多いので、留年率は学内で一番高いとも言われています。(下の記事で東大生の留年事情については説明しています(笑))

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経済学部 (文科Ⅱ類からの進学者が多い)

 

経済学部への進学者は、大半が文科Ⅱ類からの進学者で占められています。

しかし、文科Ⅱ類に入っても、大学1年(と2年の初め)の成績が悪いと、経済学部に進めない場合もあります。(概ね成績が下位3割だと厳しくなるようです。)

この進学選択のシステムについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!

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文系学部のなかでは勉強内容が最も理系に近いということもあり、理系からの進学者も一定数います。医学部進学を目指していたが激戦に敗れた優秀な理Ⅱ生のなかには、外銀就職を目指して経済学部に進学してくる人もいるとかいないとか…。

 

経済学部も大教室での授業が多いです。

一方で、ほとんどの生徒がゼミに所属し、そちらの活動も盛んです。ゼミに入る前には志望書の提出や面接があり、選考も厳しいみたいですね。

 

単位取得は文学部や教育学部に比べれば難しいですが、基本的にやるべき勉強をきちんとこなしていればとても難しいというわけではありません。ミクロ・マクロの基本的な理論を理解できていれば、そこから話が展開していく科目も多いので。

 

卒業後の進路は民間企業が多いです。経済学部というだけあって、金融機関に就職する人が多いかな(外銀とか日銀とかメガバンとか)。

もちろん広告系とかIT企業とかベンチャーに就職する人もいます。

 

国家公務員になる人もいます。(国家公務員の試験には経済区分というのもあって、東大経済学部生であれば少しの対策で受かるみたいです。また、近年は財政状況が悪化している中で各省庁は予算を取ってこなければならないため、その交渉要員として東大経済学部出身者は各省庁で欲しがられるみたいです。)

 

文学部 (文科Ⅲ類からの進学者が多い)

 

文学部は、文科Ⅲ類からの進学者が多いですが、基本的にどの学部からでも進学できる専攻が多いです。(他の科類から進学する人あまりいないけど…)

 

社会学系、思想系、歴史系、文学系などに分かれています。

このなかで一番人気なのは社会学や心理学を学べる社会学系の専攻かな。それなりに良い点数(上位4割くらいかな)を取っていないと進学できません。

 

他の専攻はあまり人気がなく、定員割れを起こしていることもしばしば。「成績が悪くて文学部しか進学できなかった…」というような留年ギリギリの学生もいます。

一方で思想や歴史にとても興味があって進学してくる学生も多くいます。(そのような学生は、その分野ではだれにも負けない知識を持っていて、一目置かれていたりします。)

 

少人数の授業やゼミ形式の授業が多いため、同じ専攻の人とは仲良くなる(少なくとも顔見知りにはなる)ことが多いようです。女子比率も大学内では高めです(3割くらい)。

 

基本的に単位取得は楽です。勉強しなくても単位がとれる授業も。(例えば単位取得要件がレポート提出であれば、関連する本を1冊読んで文字数を埋めれば単位がもらえたりする。)

法学部や経済学部の学生が卒業に必要な単位を得るために授業を受けに来たりします。

 

卒業後の進路は大学院に進学して研究者を目指す学生と、就職する学生とに分かれます。(もちろん大学院卒業後に民間企業等に就職する学生もいます。)

 

院進する学生はもともと専攻分野に強い関心を持っていて、なかには研究者を目指しているという人もいます。

学部卒で就職する学生の就職先は様々で、金融機関からメーカーまで幅広いですが、法学部生の就職先と比べてしまうと「格落ち」感も無きにしもあらず(※それでも名の知れたところが多いです)。

金融機関への就職割合は法・経済学部に比べて低く、メーカーやIT系、人材系企業に就職する人が多い印象。また、教員や学芸員になる人や、都庁・市役所、ベンチャー企業に就職する人も一定数います。もちろん優秀な人もいて、そういう人の中には官庁や外資系金融・コンサルなどへも就職する人もいます。

 

教育学部 (文科Ⅲ類からの進学者が多い)

 

文科Ⅲ類から教育学部に進学するためには、上位5~6割くらいの成績をキープしていればよく、めちゃくちゃ難しいというわけではありません。

教員志望などの理由で、理系から進学する学生もいます。

 

4割程度の学生が女子という、東大の中でも異色の学部です。(女子率が高いので、他の学部の人からは輝いて見えるらしい。)

教育という学問分野の中で歴史、思想、制度、社会学などを学んでいくので、文学的素養のある人の方が、授業の内容に関心を持ちやすいとは思います。

また、身体教育学という専攻には体育会に所属している人が多く、(体育会は勉強しない人も多いので)単位が取りやすいが留年率は高いという専攻もあります。

 

文学部と同様、基本的に単位の取得は簡単です。こちらも少人数の授業やゼミ形式の授業が多いため、同じ専攻の人とは仲良くなる(少なくとも顔見知りにはなる)傾向にあります。

 

卒業後の進路は、基本的には文学部の卒業生と同じような印象。

教育学部だから教員になる人が多いのかと思いきや、そうでもない。(東大を卒業して教員になるなんてもったいないという考えもあるみたいです。)

むしろ文学部卒や理学部卒の方が、自分の専攻分野を生かして教員になる人が多そう。

 

優秀層が官庁や外資系コンサルに就職、その他は金融機関、メーカー、IT系、人材系、都庁・市役所、ベンチャー企業などに就職という感じで、就職先は文学部と同じくかなり幅広いです。

文学部卒と同様に、研究者をめざして大学院に進学する学生も多いです。

 

(後期)教養学部 (文科Ⅲ類からの進学者が多い)

 

後期教養学部は…数で言うなら文科Ⅲ類からの進学が最も多いです。

ただ、私の周りの文科Ⅲ類生で教養学部に進学したのは、一部の成績優秀層(成績上位3割には入っている)だったので、文科Ⅲ類から教養学部に進学するのが決してお得だとは思いません。文Ⅰ文Ⅱからの方が低い点数で進学できる専攻もあるし。(東大生が上位3割の成績を修めるのにどのくらい努力しているかは次の記事に書いてあります。)

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教養学部は学問分野がかなり幅広く、そのなかでも国際関係や政治経済、社会学を学ぶような専攻は人気なので、特に成績優秀でないと進学できないです。

また、文化論系の専攻だと、在学中に留学する人も結構(3割くらいかな)います。

 

そして実は教養学部には理系の専攻もあって、理科Ⅰ、Ⅱ類から進学してくる学生もいます。

 

授業はあの赤門のある本郷キャンパスではなくて、1、2年生が多く通う駒場キャンパスで行われます。そのため、3年生になるとそれまでの友人と違うキャンパスに通うことになり、寂しく感じる人もいるようです。でも、授業は少人数なので、同じ専攻の人とは仲良くなりやすいかな。

 

特に文系の専攻だと、優秀な学生ばかり集まってくるので、文Ⅲ以外から進学した成績の低い学生だと、授業についていくのに苦労することもあるみたいです。

授業はそれなりに大変そうですが、みんな優秀なので和気あいあいと楽しく学問している印象です。

 

卒業後は大学院に進学する人から、就職する人まで多様です。就職先も様々ですが、もともと優秀な人も多いので、官庁やコンサル、メガバンなどに就職する人も多いです。

 

まとめ

 

東大の文系各学部の特徴について解説してみました。ここではあくまで雰囲気などを掴んでもらうためにざっと説明しただけなので、自分の関心ある学部についてはホームページやパンフレットなどで調べてみてくださいね。

 

また、東大の各学部の特徴(理系編)については、以下の記事を参考にしてください。

asukask.hatenablog.com

 

また、記事中で紹介した記事以外でも、東大の学生生活や東大事情について解説しています!東大受験生の方はこちらもぜひお読みください!

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