合格(うか)るが勝ち

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東大合格は正直どれだけ難しいものなのか?東大生が東大入試の特徴を解説します

 

日本で最も入学するのが難しいとされている大学が東京大学です。しかし、東大入試が果たしてどのようなものであるのか知っている人は少ないでしょう。東大やそれに匹敵する最難関大学を目指したいと漠然と考えている中学生や高校生でも、入試の仕組みが良くわからないという人も多いと思います。

 

そこで今回は、東大入試の概要と特徴、そしてその難しさについて、東大入試を経験してきた東大生が詳細に解説していきたいと思います。

 

受験生の方は次の記事も参考にしてください。

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東大入試の特徴①入試の科目数が多い

 

多くの人は東大入試というと、教科書にも書かれていないような難問奇問が出題されるというイメージをお持ちだと思いますが、そのようなことはほとんどありません(むしろ早稲田慶応といった最難関私立大学の方が、難易度としては高い問題が出題される)。

 

代わりに、東大入試の最も難しいポイントは、この「入試の科目数が多い」ということにあります。

 

例えば、東大文系の受験生であれば、東大二次試験だけで英語(リスニング含む)・数学・国語・地歴2科目の計5科目が必要です。一次試験であるセンター試験では、これに加えて理科基礎2科目もしくは理科1科目が必要です。

これに対して、私立文系の受験生であれば英語・国語・地歴1科目の勉強だけで十分なのです。

 

東大理系の受験生も同様に、二次試験で英語(リスニング含む)・数学・国語・理科2科目の計5科目が必要になります。センター試験では、これに加えて地歴公民の中から1科目が必要です。

対して、私立理系を受験するのであれば、受験科目は多くても英語・数学・理科2科目です。やはり東大の方が、科目数が圧倒的に多くなるということがお分かりかと思います。

 

ちなみに、文系の場合、二次試験で地歴が2科目要求される大学は、おそらく東大だけではないかと思います。そして、同じく二次試験において、文系で数学、理系で国語が要求されるのもかなり珍しいです(東大・京大くらい)。数学が得意な文系生や、国語が得意な理系生は少ないため、特に多くの受験生がここで躓いてしまいます。

 

二次試験が2日間にわたって行われるのも、東大の受験科目の多さを象徴していると言えるでしょう。

 

 

東大入試の特徴②解答が記述式である

 

東大入試のもう1つの特徴として、解答が選択式ではなく、記述式というのが挙げられるでしょう。他の国立大学の入試でもこの傾向はありますが、東大はほとんど選択式の問題が見当たらず、とにかく記述量が多いです。

 

そのなかでも、例えば世界史の問題には、「大論述」と呼ばれる問題があり、1題を600字程度で記述するというものまであります。時間配分を考えれば、30分ほどの間に、問題文が解答に求めている内容を適切に読み取り、知識を引き出しながら論理的な文章を組み立てて、600字ほどの解答を書ききるという作業が必要となります。

 

また、国語の問題も記述量が多いです。すべての問題について、指定された1~2行の枠内に収まる適切な長さの文章で解答する必要があり、文系だと大問4題の記述量を合計すると、1000字は記述することになることでしょう。

 

このような特徴のため、自分ひとりでは対策がしにくいという特徴があります。過去問を解くときは、学校や予備校の先生に添削してもらうか、友達同士で添削しあうなどして、自分の解答を客観的に分析し、足りないところを補っていくという姿勢が必要です。

 

東大入試の特徴③解答時間に対して問題量が多い

 

先ほどの世界史の大論述の例でもわかりますが、東大入試はとにかく時間が足りません。各科目の試験時間は、文系生で英語120分、国語150分、数学100分、地歴(2科目)150分、理系生の場合は英語120分、国語100分、数学150分、理科(2科目)150分と、決して短いとは言えません。ただ、それ以上に問題量が多いのです。

 

そのため、点を取りやすい問題を先に解答するなど、各科目ごとに解答順序などの戦略をたてて、てきぱきと問題をこなしていく必要があります。

 

特に時間が足りないのが英語で、英文読解だけではなく、要約問題や英作文、リスニングなど、問題のバリエーションも多岐にわたっていることから、戦略が特に重要になってきます。(興味のある方や受験生の方は下の記事を参考にしていただけると、そのタフさがわかっていただけることと思います。)

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東大は昔から「官僚を養成する」大学として役割を果たしてきたため、短時間で素早く問題処理ができる学生を好むという伝統が入試問題にも反映されているそうです。対照的に京大は伝統的に「研究者を養成する」大学であったため、難しい問題や長い問題をじっくりと時間をかけて考えることを入試でも要求する傾向にあります。

(東大と京大の入試問題の違いについては、以下の記事で細かく解説しています。)

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東大入試の配点と合格最低点

 

さて、このような特徴を持つ東大入試の各科目の配点と合格最低点について説明していきます。

 

まず、一次試験であるセンター試験の配点は、以下のようになります。

 

文系生の場合     計900点

英語(リスニング含まず)  200点

国語          200点

数学(ⅠA・ⅡB)    計200点

地歴2科目      計200点

理科基礎2科目    計100点

(もしくは理科1科目)

 

理系生の場合     計900点

英語(リスニング含まず)  200点

国語          200点

数学(ⅠA・ⅡB)    計200点

理科2科目      計200点

地歴公民1科目    計100点

 

900点満点中、足切り点が2018年度で各科類とも700点前後となっています。この足切り点とは、これを下回ると二次試験に進むことができないという点数です。センター試験で8割とれていれば二次試験に進むことができるわけですから、東大といえど、足切りラインがめちゃめちゃ高いというわけでは決してないことがお分かりいただけると思います。

 

このセンター試験の配点900点満点を、110点満点に圧縮して二次試験の得点に加えることになります。

さて、二次試験の配点は以下の通りです。

 

文系生の場合 計550点

英語      120点

国語      120点

数学       80点

地歴2科目   計120点

センター試験   110点(900点満点を圧縮)

 

理系生の場合 計550点

英語       120点

国語       80点

数学       120点

理科2科目   計120点

センター試験   110点(900点満点を圧縮)

 

合格最低点は、2018年の入試では文科各類が340~350点台、理科Ⅰ・Ⅱ類が310~320点台、理科Ⅲ類が390点台となっています。つまりセンター試験で9割以上(仮に100点/110点)を取ったと仮定すると、理科Ⅲ類以外は、二次試験だけで240~250点/440点を取れれば合格できるということになります。(東大受験生の方はきちんと目標点を定めることが大切です。次の記事も参考にしてください。)

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この合格最低点は、得点率に換算すると6割にも足りません。つまり、センター試験で9割、二次試験で6割の点数が取れれば、東京大学には合格できるということです。

 

「東京大学に合格するためには、入試で超高得点を取らなくてはならない」というイメージがあったかもしれませんが、実際には全くそうではないということがお分かりいただけたかと思います。

かと言って、誰にも解けないような問題が出題されることはほぼなく、東大入試の難しさは上で述べた3点に集約されるということができるのです。

 

まとめ

 

東京大学の入試の特徴について解説しました。「東大生=天才」というイメージがありますが、合格ラインは努力次第で超えられる壁でしかありません。そのため、東大には天才でなくても、努力を続けて入試という壁を乗り越えてきたという人が大勢います。

 

東大を雲の上の存在のように考えていた方にとっても、東大入試の特徴がお分かりいただけたのではないでしょうか。このブログでは、東大生にしかわからない東大の学生生活の様子や、受験勉強のコツについても解説していますので、上に紹介した以外にも、下に紹介する他の記事もぜひご覧いただければ幸いです。

 

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