合格(うか)るが勝ち

合格(うか)るが勝ちとは思っていない東大生凡人ブロガーが、東大生にしかわからない東大事情や受験情報について書き記すブログ

大学はなぜ4年間なのかと疑問に思うので勝手に制度変更を提唱してみる

 

asukask.hatenablog.com

上の記事を書くにあたって、東大の進振り(進学選択)制度をもう少し改善できないものなのかなーと、たかが一東大生の分際で考えて(妄想して)いたところ、そもそも大学が4年間である必要なくない?という超根本的な疑問を抱いてしまったので、ちょっと書いてみることにします。

 

ちなみに東大では、最初の2年間(前期教養課程)で一般教養を学びます。その後、進学選択という制度によって希望の学部に進学し(希望が通るかどうかは成績による)、後半の2年間で専門科目を学ぶことになっています。この進学選択制度について詳しく知りたい方はこちらの記事から読んでみてください。

asukask.hatenablog.com

 

他の多くの日本の大学では、出願時に学部を決めて出願します。そして大学1年のときから専門科目を学びながら、一般教養科目も同時並行で履修することが多いのではないでしょうか。

 

そして実はこのような大学制度は、戦後になってアメリカのシステムをもとにして決定されたものなのです。

 

日本の大学が4年間なのはアメリカの大学システムに由来している、が…

 

日本の大学が4年間なのは、アメリカの大学が4年のカリキュラムであることに端を発しています。イギリスとかオーストラリアの大学は3年間ですし、4年って世界的に見たら標準というわけでもないんですね。

 

ただ、アメリカの大学が4年間であるというのは、単に大学卒業に要する単位数が120単位(年間30単位×4年)であるというだけで、卒業に必要な単位が4年よりも前に取得できれば、実は3年や3年半で卒業することも普通に可能なのです。

 

(しかしアメリカの大学は勉強が大変で単位を取るのも大変なので、1学期(半年)の履修可能単位数は12~18単位以内、というように上限が決まっています。日本の大学のようにポンポンと単位はとれません。それでも成績が非常に良ければ、1学期の履修上限を超えて履修することも許可されますし、多くの人が大学に行かない夏休みにも履修できる講義もあって、それを履修して単位を稼ぐこともできます。)

 

 

アメリカでは大学を4年で卒業する人は実は多くない

 

さらに、アメリカではダブルメジャーの取得(2つの専攻で卒業すること)やマイナーの選択(1つの専攻で卒業するために学びつつ、もう1つの専攻の知識もある程度身につけること)も可能です。そのような場合は、そのぶん専門科目の必要単位が多くなるので、4年半や5年かけて卒業することになります。

 

たとえば、物理学と教育学のダブルメジャーを取得したい学生がいるとします。ある大学では物理学専攻で卒業するには、一般教養科目が60単位、物理学専門科目60単位が必要で、教育学とのダブルメジャーを取得したければ、それに加えて教育学専門単位45単位が必要となる、という感じです。そのため、この大学のこの学生は、一般の学生よりも1年~1年半ほど長く大学に在籍して、そのぶん多く単位を取得するということになります。

(どの学部を卒業するのにどれだけ単位が必要かは、大学や専攻によって異なります。)

 

これが物理学を専攻し、教育学をマイナーで取得する場合は、上記の場合よりも必要な教育学専門単位は少なくなります。また、関連専攻のダブルメジャー(例えば経済学と経営学など)の場合は、専門科目が若干重なってくるので、関連性の薄い専攻同士のダブルメジャーよりも少ない単位数で卒業出来たりします。

 

このように、自分の学びたいことと自分の人生設計とを考慮して、履修計画を組み立てるのが一般的です。ダブルメジャーも一般的なので(時にはトリプルメジャーなんて強者もいる)、大学をぴったり4年で卒業する人は、実はそこまで多くないのです。

 

アメリカの大学での一般教養科目のシステム

 

「一般教養科目」というのも、日本の多くの大学で取り入れられていますよね。予想されている方もいるかもしれませんが、これもアメリカのシステムに由来しています。

 

そして、アメリカでは最初の2年間はコミカレ(一般教養を学ぶ2年制の大学)に通ったあとで4年制大学に編入する人も多いことから、日本人のなかには、アメリカ人は大学生活の最初の2年間で一般教養を重点的に学ぶと思っているものだと思っている人も多いです。(現行の東大のシステムのようなイメージ)

 

たしかに大学生活前半では一般教養科目も多いのですが、実はアメリカ人も1年のうちから専門科目(基礎的なもの)を学び始めます。大学で学びながら専攻を決定するとされているアメリカですが、そんなアメリカ人の多くも入学時にすでに、専攻の候補をいくつか決めてあって、その候補となっている専門の基礎科目を履修していくのです。

 

例えば会計学の専攻で卒業したい学生は、1年のうちに会計学の一番基礎の科目を履修しておくと、これを卒業時に会計学の専門単位として扱うことができます。もし途中で専攻を心理学に変えた場合は、会計学の授業の単位は心理学の専門単位にはなり得ませんが、基礎の科目なので一般教養科目の単位に含めることができるという仕組みです。

 

 

結局、アメリカの大学のシステムは日本のものと全然違う

 

ここまでアメリカの大学システムを説明してきて、複雑!わからない!と感じた方も多いと思います。これでもわかりやすい部分だけを説明したつもりです。本当はもっと複雑です。

つまり、多様性の国アメリカでは、専攻を決める時期も、専攻の数も、卒業までに必要な単位数も、卒業までにかかる年数も本当に多様なんです。

 

これを協調性と上下関係の国日本に取り入れる段階で、日本社会に合うようなシステムにアレンジされて、現行の大学システムになっているみたいですね。

 

ただ、日本でも時代は変わってきています。全ての人が大学に4年間在籍するのではなく、早く単位を取得し終わった人は3年や3年半で大学を卒業し、社会に出られる仕組みにしても良いのではないでしょうか。これによって、いま問題になっている奨学金返済の負担も減ると思いますし。

 

また、ダブルメジャーやマイナーの選択(専攻の追加)もできるようにしたら良いのではないでしょうか。例えば、現状では就職留年する人は、留年した1年間をほぼ就職活動だけに充てています。しかし、その1年で専攻を追加し、今まで学んでいた分野以外の専門分野(スキル)を身につけられるような仕組みにすることで、就職活動に良い影響を与えることはもちろん、学生も学費と時間を無駄にしなくて済むようになると思います。

 

本当は、入学後に専攻を追加できるだけでなく、アメリカのように、専攻の選択自体を入学後にできればもっと良いと思うのですが…(もちろん東大の進学選択のように成績順に専攻を決めるのではなく、もっと個人の希望が反映される形で)。

これについては反対する人(人気無い学部の教授とか)がいそうですね。個人的には、そういう学部ではもっと学生のスキルをアップさせるような授業を展開すれば、学生に選んでもらえるんじゃないかと思いますけれども。

 

まとめ

 

以上!長い!難しい!ここまで読んでくださった方はいないのではないかと思うくらい、無責任に書きたいことを書くだけの自己満な文章が出来上がりました。

言うだけならタダ!精神で(ほぼ妄想を)書いているので、実現可能性とかは全く考慮してません。

また、ざっと調べただけなので、説明が少し違っていたり、言葉足らずだったらごめんなさい。

 

でもこういうこと調べて議論するの結構好きなんですよね。やっぱり研究者になるべきだったかな…。(本気で研究をされている研究者の方に怒られそう笑)

 

まあ、当たり前のことに疑問を持つ姿勢は忘れないようにしていきたいと思います、はい。

このブログでは、東大生の視点から東大事情や学生生活についてみなさんに知ってもらうことを目指しているので、関心のある方は他の記事もぜひご覧ください。

 

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