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東大からプロ野球へ!日本ハムの宮台康平選手は東大生から見て何がすごいのか

 

2018年、東京大学からプロ野球入りした野球選手がいました。

日本ハムファイターズにドラフト7位で入団した、宮台康平投手です。

 

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「文武両道」「東大生なのに野球の実力もトップクラス」を体現している宮台康平選手。東大生にとっても雲の上の存在であり、凡人東大生の私なんかが語ってしまうのは恐縮なのですが、一応、東大出身という共通点がある身として、宮台選手のどんなところが本当に「すごい」のか、語ってみようと思います!

 

ちなみに私は宮台選手の知り合いというわけではなく、単なる東大生(そして単なるライトなプロ野球ファンでもある)一個人の考えですのでご承知おきください。

 

 

 

高3夏まで野球漬け、そこから現役で東大合格!

 

宮台選手は1995年生まれ、神奈川県出身の、左投左打のピッチャーです。最速150キロのサウスポーとして、2017年秋のドラフトで日本ハムファイターズに7位指名され、入団しました。

 

そんな宮台選手は、神奈川県立の進学校である、湘南高校の出身です。野球激戦区の神奈川県でありながら、高校3年生の春には、神奈川県ベスト8にまで進出します。高3の夏は神奈川県大会の3回戦どまりに終わり、その後は受験勉強に専念することに決めたそうです。

 

高3夏からの受験勉強で東大受験を乗り越える

 

実は、首都圏にある多くの私立の中高一貫進学校では、高2の秋まで、遅くても高2いっぱいまでで部活を引退するところが多いです。つまり、東大受験生の多くは、高2の冬または高3の春には受験モードに切り替えているわけです。そんななかで、宮台選手は高3の7月いっぱいまで野球を続けていたことになります。

 

おそらく高3夏までも、基礎的な学習内容は確実に身に付いているくらいには勉強をしていたはずですが、それでも甲子園を目指している高校生ですから、日々の練習はハードに決まっています。

普通の高校生なら、練習の後は疲れ切って寝てしまうところだと思いますが、東大入学後の宮台選手の勉強姿勢から見る限り、きっと宮台選手は高校時代の毎日の部活のあとも、どんなに疲れていてもの勉強は欠かさなかったのだと推測できます。本当に尊敬します。

 

1日12時間勉強する集中力

 

そして、高3の8月からは受験勉強に切り替え、1日12時間の勉強に励むことになるわけですが、まず、いくら高校1、2年の時点で東大に入れるポテンシャルがある学生であっても、8月からの勉強で東大に合格できるのは本当にわずかです。

 

どんな学生であっても、普通は高3の8月からの受験勉強では、本腰を入れるのが遅すぎます。だから1日12時間勉強をしたのだと思いますが、まず東大合格者であっても、一日にそれだけ勉強を続けられる根気のある人は少ないと思います。(しかも8月なんて特に、テレビで甲子園の中継をやっていますし、野球部なら気になってしまいますよね)。

さらにその12時間の勉強を毎日続けていたというところに、宮台選手のすごさがあるように思います。

 

宮台康平選手は野球の実力も同世代トップクラス!

 

大学日本代表にも選出され、一時期はドラフト1位もあるのではと言われていた宮台選手。結局は怪我の影響等でドラフト7位での指名でしたが、その実力は同世代トップクラスであることは間違いありません。

そこで、東大野球部での宮台選手の戦績を振り返ってみます。

 

六大学野球で94連敗していた東大の連敗を止める

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、東大は六大学野球で全然勝てません。まあ、他の5チームは野球推薦で選手を集めているので当然なのかもしれませんが。(他の国立大との対戦だったら、東大だって互角に戦えていますよ。)

 

宮台選手が活躍するようになるまでは、東大は六大学野球で94連敗していました。実に5年間も、1勝もあげることができなかったのです。そんななか宮台選手は東大野球部に入部した1年のときからリリーフとして試合に出場。エースとして先発するようになった2年春には勝ち星を挙げて、100連敗も間近に見えていたチームを救います。

 

六大学野球で15年ぶりに東大に勝ち点をもたらす

 

東大は六大学野球にて、宮台選手が2年生の年の春に1勝、秋に1勝、3年春には3勝を挙げたことで、大躍進を見せましたが、勝ち点獲得は達成できていませんでした。六大学野球というのは、春と秋の週末に開催されていて、週末の2連戦(1勝1敗になった場合は月曜日を加えた3連戦)で2勝しないと勝ち点をもらえないのです。

 

連敗を脱出した東大でしたが、1人の投手が先発で2連投するのはコンディション等の調整もあり難しく、なかなか2勝して勝ち点をもぎ取ることができずにいました。

 

しかし、宮台選手が4年秋に出場した六大学野球で、見事法政大に2連勝し、15年ぶりに六大学野球での勝ち点を挙げることに成功しました。このとき、宮台選手は1戦目で先発、2戦目でリリーフとして登板し、東大に勝ち点をもたらすことに貢献しました。

 

大学野球日本代表に選出

 

3年春の六大学野球にて立教大を相手にリーグ戦初完封を達成するなどした実力が認められ、3年夏には、宮台選手は日本代表に選ばれて日米大学野球選手権に出場します。東大生として日本代表に選出されるのは、史上2人目の快挙です。

 

日米野球では第3戦の先発投手を任され、2回2/3を5奪三振1失点と及第点のピッチング。また、この試合にて自己最速の150キロを計測したこともあり、プロ球団のスカウトからは「即戦力」と評価され、赤門左腕は2017年の「ドラ1候補」として一躍注目を浴びることになります。

 

勉強と両立した野球

 

六大学野球で対戦するような私立大学と比べて、なぜ東大野球部はここまで弱いのか。それは、私立大学が甲子園で活躍したような有力選手を野球推薦で集めている、という事情もあります。しかしそれ以上に、東大の選手は受験勉強によって、その期間の練習のブランクがあるからという理由も大きいのです。

 

特に、高校3年生まで野球部で試合に出場していたような学生は、浪人生活を経て東大に入学していることも多く、浪人年数の分だけブランクは大きくなります。そのため東大では、1年の春に野球部に入部すると、基礎的な体力づくりから始めることになるのです。

 

宮台選手は現役で東大に合格しているので、浪人を経て入部した学生よりもブランクは短いかもしれません。それでも入試前の半年は1日12時間も勉強していたわけですから、その間は野球をする時間などありません。野球推薦で入学を決めて、大学入学までずっと野球に熱中できる私大野球部の学生とは違うのです。

 

さらに、宮台選手は法学部なので、学部の授業が始まる2年後期からは、法学部の授業と試験を受けています。法学部の試験というのは、他の学部の試験と比べてもかなり大変であるというのは有名で、試験期間中は大学入試前以上に勉強するという学生がほとんど。その期間は、入試前と同じく、トレーニングをする時間などないはずです。

 

そのようなブランクがあっても野球で安定した投球を続けられる宮台投手。たしかに3年秋からは体力不足による(と思われる)怪我に泣かされましたが、プロに入って野球だけに熱中するようになれば、実力がさらに伸びる余地があるのではないかと思います。

 

それでいて宮台康平選手は、東大生のなかでも勉強ができる!

 

宮台選手が東大で所属していた学部は法学部。文系最高峰の学部として有名ですが、その試験は厳しく、毎年のように留年する人が続出します。

 

試験前に覚えるべき事項は他の学部と比べものにならないほど多く、1科目のシケプリ(授業を理解し、覚えやすいようにまとめられた試験対策プリント)はゆうに100ページを超えます。優秀な頭脳が集まる法学部生でも、試験期間中は12時間くらいは勉強机に張り付いているようです。それでも単位が取れず、留年していく人がいます。

 

しかし、宮台選手はそんな法学部にいながら、大学4年の前期まででほぼ全ての単位を取得し終えています。

東大といえども運動部は練習が厳しいため、単位取得の比較的簡単な学部に進学したり、留年も厭わないという学生も運動部には多いのですが、そんななかで勉強でも素晴らしい成果を残しているわけです。

 

さらに、進路の志望は「官僚かプロ野球か」で迷っていた様子。結局、4年の春にはプロ野球志望一本に絞ったようですが、官僚になるためにもかなりの勉強が必要で、法学部のなかでも間違いなく優秀でないと合格できません。

 

野球ではなく法律を生かす道に進んでいたとしても、優秀な実績を残していたと推測できます。

 

まとめ:プロ野球の道に進んだ宮台康平選手、今後は?

 

最終的に宮台選手は、就職活動をすることなくプロ志望を固め、ドラフト7位で日本ハムに指名されました。故障の影響もあり、予想より低い順位の指名でした(※個人の感想です)が、長い目で育成してくれそうな球団に入れてよかったと思います!

 

どこの高校、大学で活躍していた選手であっても、プロで活躍できるかは未知数です。それでも、宮台選手なら、どんな逆境にもめげずに、常に努力できる才能や、勉強もこなしていた器用さ、要領の良さも生かして、きっとプロで生き抜いていけると信じています!

 

※2018年9月1日追記

宮台康平選手は先日(8月23日)、1年目にしてプロ1軍初登板(先発)を果たし、5回を2失点にまとめ、勝ち星は付きませんでしたがまずまずの仕上がりでしたね!その直後に、けがのため2軍落ちとなってしまいましたが、早期の復活と今後の成長に期待しています!

 

 

 

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