合格(うか)るが勝ち

合格(うか)るが勝ちとは思っていない東大生凡人ブロガーが、東大生にしかわからない東大事情や受験情報について書き記すブログ

東大の二次試験 世界史の論述対策にもおすすめの参考書まとめ

 

地歴2科目を必要とする東大文系受験生のなかには、日本史とも地理とも共通部分が多くある世界史を選択する人は多いと思います。ただ、多くの皆さんの想像通り、世界史の暗記量は多いうえに、東大入試では論述問題も課されるので、対策も一筋縄ではいきません。

 

そこで今回は、そんな世界史を選択する東大文系受験生に向けて、東大二次試験の世界史対策におすすめの参考書と、それを活用した世界史の対策方法を紹介していきます。もちろん、この方法で勉強に取り組んでもらえれば、論述対策までバッチリです!

 

現時点で、東大二次試験の地歴で何を選択するかまだ迷っているという高1、高2生の方は下の記事もあわせてご覧ください!

www.asuka-ukaru.com

  

東大世界史の基本知識

 

まず、東大二次試験の世界史の概要について、簡単に説明しておきます。

東大世界史の二次試験は、大問3題で構成され、試験時間は約75分(地歴2科目で150分のため)です。東大に合格するためには、世界史が苦手でも35点(60点満点中)、世界史が得意なら40点以上を目指したいところです。

 

第1問がいわゆる「大論述」と呼ばれるもので、「600字以内で記述せよ」といった、かなり長めの論述問題が課されます。世界史の知識はもちろんのこと、長めの質問文に沿って、指定語句を用いて過不足なく答えられるかという読解力や文章構成力も問われます。

第2問は「小論述」と呼ばれ、2~3行で解答欄に記述する問題が6題程度出題されます。

第3問は一問一答式の問題が10問。難易度もそこまで高くないので、満点を取りたいところです。(世界史第3問の配点予想には論争があって、1問1点派と2点派がいますが、私は1問1点派です。)

 

東大世界史の二次試験の細かい分析は以下の記事でも行っています。特に東大で出題されるような大論述の問題を前にして、何を書けば良いのかわからなくなってしまうという方の参考になると思いますので、あわせてお読みください。

www.asuka-ukaru.com 

 

東大世界史 二次試験の論述対策にもおすすめの参考書

 

さてここからは、東大世界史の二次試験対策におすすめの参考書を紹介していきます。

東大二次試験では論述も求められるとはいえ、初めのうちは、世界史のセンター試験対策や私大対策と同様に、暗記事項を(理解しながら)インプットしていく必要があります。論述対策が必要だからといって、世界史用語の暗記をおろそかにしてもよいというわけではありませんので、決して暗記も怠らないようにしましょう。

 

①世界史B講義の実況中継1~4(語学春秋社)

 

当然のようですが、最難関と呼ばれる東大であっても、入試の世界史では、教科書に載っていること以外は出題されません。世界史の勉強に際しては、世界史の教科書を用いて勉強するようにしましょう。教科書は学校の授業で用いているものを使用するのが良いです。

 

そして、この「実況中継」は、学校の授業の予習として、教科書を読む前に世界史の流れをつかむのに最適です。例えば、学校の世界史の授業では、近現代史を学ぶのが高3の夏以降になることもあるのではないでしょうか。しかし、高3の夏以降に初めて学ぶ事柄が出てくる(しかも受験までに覚えないとならない)というのはちょっと不安ですし、高3夏以前の模試でも当然のように全範囲から出題されます。

 

そんなときに、この「実況中継」を用いた予習が最適です。世界史の要点をまとめた講義CDもついているので、電車の中や寝る前のベッドの中などでリラックスしながら聞き流し勉強をすることもできます。

 

②世界史B一問一答(山川出版社)

 

 

教科書で歴史の流れをつかんだら、世界史一問一答を使って用語の暗記に取り組みましょう。東進、Z会などからも難関私大向けの一問一答が出版されているので、学校でそれらを利用しているという方は、そちらでも良いです。ただ、東大入試の世界史では特別細かい用語までは出題されないので、山川の一問一答でも充分でしょう。

 

(難関私大を専願で志望する受験生はさらに細かい用語を暗記する必要があります。ただ、東大との併願で私大を受験する人は、そこまで細かい用語に対応する時間はないので、山川の一問一答に載っているような世界史の基本的知識と、英語、国語など地歴以外の科目で勝負しましょう。)

 

自分で期間を区切り、その期間中に暗記する範囲も決めて、何度も繰り返して確実に暗記します。当然ですが、ある程度の歴史の流れ、用語を暗記していないと、論述問題に取り組むことすらできません。

 

(といっても、特に現役生の場合は、全範囲の用語を覚えるまで論述対策をしないでいると、論述対策に取り組むのが入試直前になってしまった…という可能性もあります。そのため、暗記が終わった範囲から論述問題に適宜進むようにすると、論述対策も並行してこなせると思います。)

 

③ヨコから見る世界史、タテから見る世界史(学研)

 

 

東大入試の世界史の問題では、大論述にて、地域をまたいだ異文化交流についてや、同時代に存在した王国同士の比較などが出題されるケースが多いです。そこでおすすめしたいのが、世界史を「タテ」の流れと「ヨコ」の流れで理解していくことです。

 

世界史の授業では、ヨーロッパの歴史を数世紀進んだら、次は数百年戻ってアジアの歴史、というように、様々な地域の事象を学ぶ必要があるので、一つの地域の歴史の流れ(「タテ」)だけに焦点を当てて学ぶ機会は多くありません(特に東南アジアや中東などマイナー地域は学習しにくいのでは)。

また、1つの地域の歴史を学んでいるときに、同時代の他の地域で何が起こっているのかを考える(「ヨコ」)ことも少ないと思います。

 

このような「タテ」の流れと「ヨコ」の流れという、東大の論述対策に必要な世界史の捉え方を養うことができる点で、これらの2冊の参考書がとってもおすすめです。特に「ヨコ」の視点は重要になる反面、普通に世界史を学習しているだけでは見逃してしまいがちなので、注意して学習する必要がありそうです。

 

④世界史論述練習帳new(パレード)

 

 

世界史の知識のインプットから論述対策に移行する際に最適な参考書です。東大世界史の大論述を書く前に、どのように構成を作っていけばよいかという点も紹介されています。

ですので、「東大の過去問を解こうとしても、大論述で何を書けば良いのかわからなくなってしまう」「世界史の大論述を書く時に、とりあえず知っている知識を並べていったら、字数が大幅に余ってしまった」という方は、まずはこの参考書を用いて練習すると良いでしょう。

 

また、東大世界史の小論述の形式の問題演習も積めるので、こちらは何度も繰り返して身に付けるようにしましょう。

 

⑤詳説世界史論述問題集(山川出版社)

 

「世界史論述練習帳new」で論述の書き方がわかったら、実際に東大世界史の大論述と同じような形式の記述問題に取り組んでみましょう。

 

こちらの問題集では、東大だけでなく、京大、一橋など他の大学の世界史の過去問も含めて、さらに論述問題に特化した演習ができます。問題数が多いので、長い記述問題への抵抗感をなくすという意味でもぴったりです。

(また、京大や一橋の過去問と比べてもらうと、東大の過去問はリード文が長いということに気付いていただけると思います。ですから、東大入試では、問われていることを正確に読み取る力も大切になってくるということを、意識してもらえると良いでしょう。)

 

⑥東大の世界史25か年(教学社)

 

東大形式の問題(特に大論述)に慣れるためには、やはり、東大入試で過去に実際に出題された問題に取り組んで経験を積むしかありません。東大の世界史では、異文化圏の交流(戦争、貿易、文化含む)など、出題されやすいテーマもあり、過去問と似たようなテーマに沿って出題されることも多いのです。

 

また、東大世界史の大論述では、600字という長さの文章の構成を考え、指定語句の漏れがないように短時間で解答をまとめる必要があります。大論述を45分程度、小論述を20分程度の時間内で解答できるように、時間配分の練習をすることも大切です。

 

まとめ

 

東大入試二次試験の世界史の論述対策にもおすすめの参考書と、その活用方法をまとめてみました。世界史の論述対策本は少ないということもあって、東大受験生の中には大論述を苦手とする人もいるようです。(ときどき大論述を捨てて、第一問を空白で提出する人がいるのですが、本当にもったいないです!!)

 

東大の世界史は、上で解説したように、きちんと対策をして解答することができれば、合格ラインの点数をとることのできる科目なのです。

世界史の暗記が苦手…という受験生でも、東大世界史は読解力や文章構成力など総合的な力が問われるので、暗記が得意な受験生にも太刀打ちしやすい問題になっているのです。

 

論述対策を怠ることなく取り組んでいきましょう!

また、論述問題演習に取り組んだら、学校や予備校の世界史の先生などに添削をお願いして、自分の解答を客観的に見直す習慣をつけるようにしてくださいね。

 

こちらの記事もあわせてお読みいただけると、東大世界史の傾向も掴んでもらえると思います。 

www.asuka-ukaru.com

 

また、東大受験生で地理も選択しようと考えている方は、こちらの記事も参考にどうぞ!

www.asuka-ukaru.com

 

このブログでは、他にも受験生に役立つ記事を多く掲載しているので、東大受験生の方は以下の記事も参考にしてください。

東大入試合格のためにはどの科目で何点取れればよい?-目標点を設定しよう

東大受験生必見!東大入試英語の問題形式と戦略を東大生が解説!

受験生必見!東大や難関大学入試の二次試験対策におすすめの数学の参考書・問題集