東大に多くの合格者を輩出している高校ってどんなところなの?学校名は聞いたことがあるけれどイメージがつかない…、と思われる方もいると思うので、2018年の東大合格者数ランキング上位校を紹介してみようと思います!
今回は2018年の東大合格者数ランキングトップ30の高校を紹介してみます。
下の記事でも少し触れたのですが、東大生の45%くらいはこれから紹介するトップ30のいずれかの高校から合格しているんですよね…。
2018年はたまたま合格実績が悪くてトップ30を外れた「超進学校」もありますし、そう考えるとやはり東大における「超進学校」出身者の存在感って絶大なものだと思います。
ちなみに私は毎年東大に何十人も合格するような高校に通っていたわけではないので、「超進学校」出身者を見ていると、「育ってきた環境が違うわ…」と感じさせられることも多くあります。下の記事ではそんなことも少し書いてみたので、関心ある方は合わせてお読みください!
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東大合格者数ランキング2018
2018年入試にて東大合格者を30人以上輩出している高校を紹介します。
まあそれぞれの高校に知り合いがいるというだけで、あくまで私個人の主観です。トップ10までは出身の知り合いも多いので、わりとそれぞれの学校のイメージを紹介しやすいのですが…。ランキング11位以下の高校の紹介が雑!というツッコミはやめてください。(笑)
1位 開成 (175人)
都内にある私立中高一貫男子校。
1学年の人数が400人ほどで、そのうち100人は高校からの入学組。中高6年間で中だるみの時期が生じてしまいやすい中学入学組と比べ、高1のときの学力は高校入学組の方が高いらしい。
紹介文を書くにあたって他の学校と比較してみると、やはりこの高校の人は頭が良くて、「勉強」ができるんだな、という印象。何かに打ち込んでいてその知識が豊富な人も多いです。いわゆる典型的な「真面目(でちょっとオタクっぽい)な東大生」像に最も近いイメージですかね。
2位 筑波大学附属駒場 (109人)
都内(なんなら東大駒場キャンパスの近く)にある中高一貫の男子校。4分の1が高校からの入学者になります。授業では研究発表があったりと、大学受験に関係なく(むしろ大学受験以降で役立つ?)、創造力を養うもののようです。
東大合格者数ランキングでは2位につけていますが、この学校のすごいところは、東大合格率の高さ。1学年の人数が160人ほどとのことなので、7割近くが(浪人している人もいるけれど)最終的には東大に進学していることになります。東大入試よりも学内試験の方が難しいなんて噂もよく聞きますね。
3位 麻布 (98人)
都内にある私立中高一貫男子校。
制服ナシ、校則ナシと、このランキング上位校の中でも圧倒的に自由な校風の学校です。(ただし「学校で出前をとること」「授業中の麻雀」「下駄を履いて登校」は禁止らしい)。
授業も教師の裁量が大きいらしく、受験に直結しない独創的な授業を展開する先生も多いようです。それでこの東大進学実績はすごいとしか言いようがない。私の周りの麻布出身東大生は、一癖も二癖もあるというか、「勉強以外に○○もできる」みたいな人が多い感じがします。
4位 灘 (91人)
兵庫県にある私立中高一貫男子校。1学年の人数は200人強なので、東大進学率を見れば開成高校にも負けていません。兵庫にあれば関西圏の大学に進学したいという生徒も多いはずなのに、この東大進学率はさすが。
ただ、この高校の本当にすごいところは、東大だけでなく、国公立医学部にも強いこと(東大理Ⅲも多いことで有名ですが)。また、京大(なかでも医学部がダントツで多い)にも毎年40人前後の合格者を出しています。
私の東大の友人の灘出身者でも、「勉強だけはできる」という人は少なく、「何をやってもできる」人が多い印象です。彼らに議論させたら、発想も論法もめちゃくちゃ面白い。ディベートとか永遠に聞いていたいです。
5位 栄光学園 (77人)
神奈川県にある私立中高一貫男子校。高偏差値の中学受験生にとってはやはり都内の中高一貫校が人気であることや、東大受験生に人気の予備校が都内にひしめいていることを考えると、鎌倉にある栄光学園は、地理的には不利と思われるにも関わらず、この実績。2018年は神奈川県首位の座を奪還。
中高一貫校にしては珍しく、大学受験に特化したカリキュラムを導入しているわけではない点が、同じ神奈川のライバル聖光学院との違い。そのぶん生徒の自主性を尊重し、考えさせる授業を行っているようです。(これは聖光にはないポイントだと個人的に思います。)
6位 桜蔭 (74人)
都内にある私立中高一貫女子校。東大合格者数ランキング上位に男子校がずらっと食いこむなかで、トップ10に常に入り続ける実力を持つ唯一の女子校と言えます。
この高校のすごいところは、女子校にも関わらず理系の学生が多いこと。学年の3分の2が理系を選択し、文系の方が少数派だそうです。
確率的には、東大女子の友人が8人いれば、そのうち1人は桜蔭出身ということになります。たしかに東大女子の友人に桜蔭出身は多い(笑)。
ほかに女子校出身者では、女子学院、豊島岡女子も多くいると感じますが、桜蔭はその中でも優秀で自然と目立ちます。私なんかから見たらもう輝いて見えたりします。(特に現役で入学した桜蔭出身者は、揃いも揃って優秀だと個人的には思います。)
7位 聖光学院 (72人)
神奈川県(しかもTHE横浜な立地)にある私立中高一貫男子校。ひと昔前は神奈川県では栄光学園に次ぐ2番手だったのが、大学受験に向けた勉強面にかなり力を入れるようになって以降、勢いでは完全に栄光学園に勝利しています(2017までは東大合格者数も勝っていた)。
近年は校風も以前に比べて緩くなり、大学受験に直接的に関係のない授業も取り入れられるようになって、進学校から超進学校へと進化してきたとも言えそうです。
8位 東京学芸大学附属 (49人)
やっと共学校、非中高一貫校が登場してきました。2018年は49人の合格者を輩出して共学校1位の座に返り咲いたものの、低迷傾向は今後も続くとの見方が多いようです。近年はなかなか大変なようですね。まあ…、あとはノーコメントかな。
私が受験生だったころは自由な校風で勉強も学校行事も強い、共学のリア充って感じだったのになあ…(語彙力不足)。
9位 海城 (48人)
駒場東邦、巣鴨とともに都内男子校「新御三家」の一角を担う私立中高一貫校。進学実績は目立たないけれど実はすごい。自由放任な校風というわけではなく、堅実なタイプが多い印象を受けますが、規律や受験指導でガチガチという感じでもなさそう。
時代の流行に臨機応変に対応し、グローバル教育に力を入れているとのこと。ガチガチの受験指導から、思考力や表現力を高める授業へとシフトしていったのも高評価のようです。
9位 渋谷教育学園幕張 (48人)
千葉幕張にある私立中高一貫校です。2018年は共学校としては東京学芸大附属に次ぐ2番目に甘んじていますが、例年は共学校で堂々の1位。2017年は78人の合格者を出すなど、例年はもう少し合格者数が多い気がするので、2018年はこれでも低調な印象を受けます。
歴史が比較的浅い学校ではありますが、男女共学で自由な校風、思考力や自主性を養う授業、グローバル教育に力を入れていることなどから人気を集め、今では千葉県ナンバーワンに君臨しています。
11位 日比谷 (47人)
都立高校で堂々のトップです。最近の高校受験組のトップ層は、中高一貫校に高校から編入するよりも、皆が同じスタートラインに立てる都立高校を選ぶという人が多いみたいですね。1年の時から難関大受験を意識した指導がされているのも魅力です。
11位 駒場東邦 (47人)
都内の私立中高一貫男子校。近年は東大合格者数トップ5に入っていた年もあるのですが、ここ2年ほど東大合格者数が減少傾向にあるのが心配です。東大駒場キャンパスの近くだし、筑駒の隣だし、受験指導も定評があって良い学校だと思うのですが。
13位 浅野 (42人)
神奈川男子御三家の一角を担う私立中高一貫校。栄光、聖光とは差を付けられている感じもありますが、2018年は東大合格者数が前年より10人多く、12位につけています。東工大、一橋大の合格数が多いのも特徴ですね。
13位 ラ・サール (42人)
鹿児島県にある全寮制の私立中高一貫男子校。スマホ禁止・門限ありの寮という圧倒的管理下において日々の宿題・テスト・演習に追われているらしい。東大合格者数は、近年はなかなかトップ10には食い込んでこないですが、国公立大学医学部志向が強いことも特徴。
15位 早稲田 (38人)
早稲田の大学附属校でありながら、早稲田大学に推薦で入学できるのは学年300人のうち約半数ほどしかいません。残りの150人ほどが一般受験をしますが、それはそれで好意的に受け止められ、学校側も大学受験に対応できるような授業を行っているのだとか。
15位 筑波大学附属 (38人)
国立大学の付属高校は、教育実習生に授業実習の場を提供する役割もあるため、大学受験に有利なカリキュラムを組むことが難しい事情もあるらしく、近年は受験指導への評価も下がり気味のようですね。女子校出身の私としては共学校に憧れがありますが。
17位 女子学院 (33人)
東京の女子御三家の一角を担う、私立中高一貫校。かなり自由な校風の女子校で、制服もありません。優等生というよりは、印象に残る、個性的な人が多いイメージがあります(とっても優秀なんだけどね)。
18位 西大和学園 (30人)
奈良県にある私立中高一貫校。近年、中学校も女子の募集を開始し、関西圏では数少ない女子も入れるトップレベルの中高一貫校となりました。京大にも多くの合格者を輩出していて、今後さらに伸びてくると思わせる学校ですね。
18位 東海 (30人)
名古屋にある私立中高一貫男子校。かなり個性的な人が多いイメージです。「今でしょ!」の林修先生もここ出身なのか…。(林先生は国語の先生ですが)、理系、特に医学部受験に強く、東大だけでなく、国公立大学医学部への進学実績も高いです。
まとめ
以上、2018年に東大合格者を30人以上輩出している高校でした。色々な高校を調べていいたらそれぞれに特徴があって結構面白かったです。毎年続けてみようかな…(笑)
これらの高校出身でなくても、東大に合格している人はたくさんいますので、東大受験生の方はしっかり受験勉強を続けてくださいね!
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